5大栄養素とは?

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5大栄養素とは何か
5大栄養素とは「炭水化物・脂質・たんぱく質・ビタミン・ミネラル」のことを言います。中でも、「炭水化物・脂質・たんぱく質」は3大栄養素とも呼ばれています。私たちが理想とする健康的な体やスポーツをする人、また筋力トレーニングを行う人はこの5大栄養素がとても重要です。バランスよく摂取することで、常に元気な体やスポーツ選手にとってはパフォーマンスが向上するなど沢山のメリットがあります。
炭水化物
炭水化物とは、糖質とも呼ばれており私たちが体を動かすために必要なエネルギー源になります。筋肉や肝臓にグリコーゲンとして貯蔵されています。肝臓には100g程度、筋肉には250g程度貯蔵されています。炭水化物は1gあたり4Kcalあり、脂質やたんぱく質と比べ優先的にエネルギー源として使われます。
炭水化物が不足すると
  • 疲労感
  • 筋量の低下
  • 体内のたんぱく質でエネルギー生成

など

このような、障害が起こります。

逆に過剰に摂取すると

  • 脂肪として蓄積
  • 肥満やその他の成人病の原因

など

このような障害が起こります。

1日の目安として、1日の総摂取カロリーの60%程度となります。

主に含まれている食品として

  • パン
  • 麺類
  • 穀物

などがあります。

たんぱく質
たんぱく質とは、アミノ酸が多数結合されたものを言いい、約20種類のアミノ酸から構成されています。アミノ酸が2個以上結合したものをペプチドといい、10個以下をオリゴペプチド、それ以上をポリペプチドといいます。
アミノ酸には、体内で合成されないものや合成されても必要量に達しない必須アミノ酸(9種類)。体内で十分に合成されるアミノ酸を非必須アミノ酸(11種類)という。
必須アミノ酸は、体内では不十分なため食物から取り込まなくては

いけません。

たんぱく質は、筋肉や臓器を構成・維持などに必要な栄養素になります。1gあたり4Kcalあります。
たんぱく質が不足すると
  • 貧血
  • 筋力の低下
  • 免疫の低下

など

このような障害が起こります。

過剰摂取すると

  • 肥満の原因
  • 腎臓障害
  • 肝臓障害

など

このような障害が起こります。

1日の目安として、成人であれば「体重1㎏あたり1g」 成長期やスポーツ選手であれば「体重1㎏あたり2~3g」となります。

主に含まれている食品は

  • 肉類
  • 魚類
  • 大豆

などがあります。

脂質
脂質とは、炭水化物同様体を動かすために必要なエネルギー源です。貯蓄脂肪として蓄積され、炭水化物、たんぱく質に比べ機能的エネルギー源になります。生体膜の構成成分・細胞膜機能を維持するために必要な栄養素となります。
脂質には、飽和脂肪酸不飽和脂肪酸必須脂肪酸があります。
  • 飽和脂肪酸:常温で個体。動物性の食品に多い。
  • 不飽和脂肪酸:常温で液体。植物性の食品や魚油に多い。
  • 必須脂肪酸:体にとって重要であるが体内では作ることができない。そのため、食事から摂取        する必要がある。

1gあたり9Kcalあります。

脂質が不足すると

    • 肌のかさつき

 

  • 皮膚炎
  • 成長障害

など

このような障害が起こります。

 

過剰摂取すると

  • 肥満
  • 高血圧
  • 成人病の引き金

など

このような障害が起こります。

1日の目安として、1日の総摂取カロリーの10~20%となります。

主に含まれている食品は

  • 肉類
  • 魚類
  • ナッツ

などがあります。

ビタミン
ビタミンとは、エネルギー代謝を助け、体のコンディションを整える栄養素です。3大栄養素(炭水化物・たんぱく質・脂質)の分解や合成を助け、健康維持やコンディション維持に欠かせないものです。体内ではほとんど合成されないか、不十分な量しか合成されないため、食事やサプリメント等から摂取しねければなりません。
ビタミンは、水溶性ビタミン脂溶性ビタミンに分けられます。
  • 水溶性ビタミン:体内で様々な補酵素として働き、3大栄養素(炭水化物・たんぱく質・脂質)の分解・合成の補酵素としても働きます。水溶性ビタミンは、ビタミンB群ビタミンCになります。
  • 脂溶性ビタミン:生命維持として欠かせない働きがあります。体内で成長促進や抗酸化作用などの作用を持ちます。脂溶性ビタミンには、ビタミンAビタミンDビタミンEビタミンKになります。

ビタミンが不足すると

  • 水溶性の場合、貧血(B12・C)・目まい(B6)・風邪(C)
  • 脂溶性の場合、肌荒れ(A)・下痢(D・K)・抜け毛(E)

など

このような障害が起こります。

過剰摂取すると

  • 水溶性の場合、尿中に排泄されやすい・神経障害の可能性(B6)・しびれ(B2)
  • 脂溶性の場合、体内に蓄積され、過剰症を引き起こしやすくなってしまう・肝臓障害(A・D)・脱水症状(D)

など

このような障害が起こります。

主に含まれている食品は

  • 水溶性ビタミンは、大豆(B1)・魚(B6)・果物(C)・レバー(B2・B12)
  • 脂溶性ビタミンは、緑黄色野菜(A・K)・レバー(A・D)・ヨーグルト(K)・アーモンド(E)

などがあります。

ミネラル

ミネラルとは、体のさまざまな機能を調節するために欠かせない栄養素です。3大栄養素(炭水化物・たんぱく質・脂質)の代謝を助け、骨や歯の材料となり、貧血を予防してくれます。体内では合成できない栄養素なので、食事などから摂らなければなりません。

ミネラルは「カルシウムリンナトリウムカリウム」などになります。

ミネラルが不足すると

  • 骨や歯の衰弱(カルシウム・リン・)
  • 貧血(鉄)
  • 骨折(リン)

など

このような障害が起こります。

過剰摂取すると

  • 高血圧(ナトリウム)
  • 高カリウム症(カリウム)

主に含まれている食品は

  • 乳製品(カルシウム)
  • 卵(鉄・リン・カリウム)
  • 大豆(カルシウム・リン・カリウム)

などがあります。

最後に

私たちが健康的に生活するためには、5大栄養素が欠かせません。ただ、適当に摂るのではなくバランスよく栄養を摂取しなければなりません。各栄養素には、目安の摂取量が厚生労働省によって定められています。それを基準に、自分に適した量や目的に沿って摂取することが良いです。

今後、食生活をする際は5大栄養素を意識しながら食事を心がけてみてください!少しずつ体調の変化に気づいていくと思います。長い目で見ても食生活を少しでも意識することで健康寿命も伸びると思われます。無理をしない範囲でこれから少しずつやってみましょう!

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